ここの映画館は新宿南口の喧騒の中にあるが、
館内に入ってしまうと、そんな喧騒すら忘れてしまう。
8月のクリスマスは約2週間前はここでしか上映していなかった。
レイトショーでお客さんは10人もいなかった気がする。
舞台は富山の田舎。
ロケ地で富山の高岡を選ぶのがまた渋い。
普通、僕らが田舎のロケにいくときは、
都内近郊の長野とか、千葉とかにいくが、
なかなか富山で長期のロケをするというのはあまり聞いたことがないので、
監督のこの8月のクリスマスに対する思い入れが感じられる。
たくさん、ロケハンしたんだなあと自分の中で勝手に創造してしまうところがまたおかしい。
高岡の冬の街を高地からみた絵は実に壮観だし、
高岡の独特の地方都市の雰囲気もなんともいえない味がある。
また、北陸の海は東京や湘南の海とは違い、独特の雰囲気がある。
旅気分にひたれる映画ともいえる。
映画の内容はというと、
田舎で写真屋を営んでいる山崎まさよしと、
小学校の教育実習をしている関めぐみのロマンス。
しかし、山崎は不治の病を患い、余命があとわずかだと告げられる。
関を愛するがゆえに、関に愛する気持ちを伝えることをためらってしまう。
本当に泣けた。
映画館をでた瞬間、ここが新宿かと忘れてしまうくらい。
山崎まさよしは本当にミュージシャンなのかというほど、
演技に味がある。
前回の月とキャベツもそうだが、
そこらの役者にはない独特の存在感がある。
もう都内では劇場公開していないと思うが、
ぜひともDVDでみてほしい。
久々に泣ける映画でした。






